太兵衛のアンニュイな生活
とかくこの世は『太兵衛に武兵衛(多勢に無勢)』、「越後屋、お主も悪(わる)よのぅ」なんて出来事ばかりで、嗚呼..アンニュイな日々を送りたい。

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食べ物というモノ

愛もない話なのだけれど、学生時代の頃に外食系のアルバイトをしていたことがある。場所は銀座。どうして銀座を選んだのかといえば、まだそんなにはチェーン店も多くなかったし、時給が他よりも良かったような気がしたからだった。そしてすぐなぜ時給が高いのか分かったし、最初に気付くべきだった。
そう、単に忙しいだけじゃないのか(笑)。

何でこんなことを思い出したのかというと、先日、衛星放送で伊丹監督の作品を特集していて久しぶりに「スーパーの女」を見たからだ。映画後の座談で(山本監督?)が良いと述べていたシーンに、岡本信人さんの演じるおにぎり加工をしている会社の人が、スーパーの試食会で頭を下げて感激するがあった。
私なんかはただの一時期のバイトで本職にされている方と同じように語るのは失礼かもしれないけれど、それでもこの映画でこのシーンみるたびにそのバイトを思い出してしまう。

バイトは日頃は厨房でひたすら作りつづけていて、たまに暇で早めにその調理が一段落すると、まだあがるには時間に余裕があるので、そういう場合は店内を巡回してトレー整理やゴミ出しなんかを手伝う(※1)。
ある時二人連れの女子高生がトレーを戻しにやってきて、私を見るなり唐突に「今、コレ作られたんですか?」と尋ねられたことがあった。多少不安になりつつも「そうですが‥」とそうっと答えると、店内に響くような声で「すごーい、とっても美味しかったです。」と感激され、こっちはもっと感激してしまった。その時は「また食べに来てくださいね」と言うのが精一杯で、自然に深ぶかと頭を下げていた自分がいた。おかげで日頃厨房にいてひたすら作りつづけているだけでは絶対に気が付かなかった何かを感じることができたように思う。
だから岡本信人さんが演じる役が感激で男涙を流したのというのはちょっとは分かるような気がする。同時に最近色んな食品偽装や問題を聞くたびに複雑な気持ちになってしまう。

それに食べ物に関連して、他のブログで紹介されていて見たいと思ったのが「いのちの食べかた」という映画。私なんかは子供の頃といっても、せいぜいスーパーがまだあまりなかった頃ぐらいで、豆腐は豆腐屋に、魚は魚屋、他にもそれぞれ八百屋、肉屋etc..という時代だったけれど、私の父や祖父の頃は自分でシメて捌いていたこともあった訳で、鶏のシメ方なんて私も聞いては知っているけれども、さすがに自分でやったことはない。
ただ先のバイトでは肉を取り扱っていて、入った頃は一日中下準備で肉の処理をしていたことはある。肉ばっかり見ていると気持ちいいものではなく、体も生肉臭くなるし(※2)次第に気分も悪くなってきて、バイトをしていた頃は自分の店では私はあまり食べたいとは思わなかった。

この映画も家畜という意味で残酷な所もあるようなので、賞味期限もルールも大事だし食糧自給率等の問題もあるけれど、食べる人は食卓にのぼることのなく捨てられる食べ物が沢山あることを、食品を作る側の人は食べる人の顔を忘れないで欲しいと思う。

いのちの食べかた 公式サイト
http://www.espace-sarou.co.jp/inochi/
OUR DAILY BREAD (いのちの食べかた) YOU TUBE
http://www.youtube.com/watch?v=EmZk-Lwl2Uk


※1 もちろんもう調理することがないからゴミ出しに携わるわけで、仕事はそれで終わりとなる。
※2 匂いからすれば、人の腐敗臭がした現場にあったことがあれば、アノ匂いに比べれば無いに等しい。ただ一日中肉の処理をしながら立ち会っていると、食べ物としての『肉』という塊として匂いが脳裏に染み付いて、「食べ物とは?」と考えさせられた。この映画のように屠殺工場ならもっと考えさせられるかもしれない。

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