太兵衛のアンニュイな生活
とかくこの世は『太兵衛に武兵衛(多勢に無勢)』、「越後屋、お主も悪(わる)よのぅ」なんて出来事ばかりで、嗚呼..アンニュイな日々を送りたい。

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中国オリンピックと日中問題

京オリンピックが終了した。「偽装」だとかいろいろと言われたオリンピック開会式だったが、大会を通じて全体的には悪くないオリンピックだったように思う。オリンピックは国威発揚の場という側面があり、まして中国では初めてのオリンピックであれば、どうしても中国の歴史や伝統に触れないわけにはいかなかったのだろう。それは別に悪いことではない。ただ応援などではいささか気になる場面もあったようだが‥
とにかく、毛沢東語録を片手に大量の赤旗と共に人民服を着た中国人が行進してきたならチャンネルも変えただろうが、さすがにチャン・イーモウ監督はハリウッド仕込みのCGを大量に使った派手な演出と吹き替えで色んな意味で沸かせてくれたように思う。演出の評価はさておき、開かれた中国を今後は期待したい。
オリンピックは政治の場ではない。オリンピック出場を目指し人生を賭けて毎日必死に励んでいるスポーツ選手にとって一生に一度か二度となる最高の舞台となる夢の場所である。国から援助を受けているからといって、出場する選手は国のものではない。出場する選手は国の代表であるということなのだ。私はそう思う。



ギョウザ中毒問題
まずはこの事件により被害に会われた方のお見舞いと共に、厳しい捜査と犯人には厳罰を望みたい。
 私はこれまで中国のギョウザ問題については触れてこなかった。この問題が前首相退任以来、元気のなかったウヨク勢力が浮上するきっかけを与えかねないからだ。もちろん、ウヨクとは日本だけではなく中国にもそういう人達がいる。ギョウザに毒を盛る人間がどういう意図かはまだ分からないが、それにより両国の関係が悪くなることだけは前もってはっきりしている。


 環境問題についてみても、以前から深刻化している食の土台となる土壌汚染などは、中国語(英語含)系サイトメディアなどでも2000年以降よくみかけてはいたが、確かに中国共産党政権では環境問題への取り組みより経済拡張路線が優先されていることは事実である。
日本では、元もとウヨク系サイトなどがこうした中国環境汚染の写真を切り貼りしては「野蛮」「汚い」「危険」中国ネガティブキャンペーンに利用していたし、欧米ではすでに中国製品の安全性問題がクローズアップされてはきた。しかしいずれもそれほどは大きな話題でもなく、膨大な貿易取引量に比べれば必ずしも目立つ問題ともいえずに、ヒステリックに大々的なものへとは発展してこなかった。
 ところがギョウザ問題は象徴的に日中両国民の感情が決定的に悪化していることをかえって明確にしてしまった。当初、この問題が起こる前の就任直後に中国に出掛けた福田首相の演説は、安倍元首相提唱の「戦略的互恵関係」から一歩前に踏み出し信頼関係を構築したいという、従前の平和協調路線を前向きに発展させた比較的良いものであったが、日中双方のメディアにはほとんど飽きられ伝わらずに多くの国民が顧みることもなかった。一方の中国側首脳陣の発言も互恵関係枠内にこだわって強調するに止まり、内政問題への関心を出来るだけ避けたいという意図がみえみえだった。
 日本では福田訪中直後に不支持は一気に上がって、かえって米軍燃料給油問題に加えて媚中外交と呼ばれ弱腰外交の印象が裏づけされるような形になった。中国側の取り組みに全く信頼のおけない・疑問をもつメディアと国民の多くは、折からの戦争問題批判への反発もあってか感情的にギョウザ問題で一気に中国への敵対心ぶちまける人々に同調しているようにもみえた。
 そして、オリンピック開催に向けてもみ消し・火消しに必死な中国を嘲笑うかのように、今度はさらにチベット問題が再燃した。フランスのサルコジ大統領は絶好のパフォーマンス外交を繰り広げ(―その割にはこの間のサミットでは日本より中国首脳と御機嫌だったようだが)、この問題で中国の『異常性』はオリンピック開催の資格があるかどうかにまで発展しかかったようにみえた。
 欧米では以前書いたようにアフリカ問題で中国への批判が高まっていたが、今回は武力的な方法で弾圧したということで世界中からの反発を招いた。聖火リレーでは狂ったように中国旗を掲げて走り回るアイコク的な中国人がたくさん現れた。この人達に母国への批判を冷静に見つめる視線はあっただろうか。一方、外交をパフォーマンスにしない福田首相は冷めたピザを食べさせられたかのように不愉快そうだったが、結局距離を置くことでこれら一連の騒ぎにいちいち政府が巻き込まれるような醜態は避けられた。
 結果的に見て中国との関係は小泉時代から本質的には何も変わってはいないし、特に国民の感情的な嫌悪感が互いに非常に強くて極端に不信感が募った状態のままとなっているようにもみえる。ギョウザ問題で中国に不信の目が高まった今年、満を持したかのように再び靖国問題にスポットを当てるメディアも増えた。
露骨な外交的パフォーマンスを首相に期待する人が今どれだけいるのかは分からないが、これからも中国のおかしな閉鎖性と異質論を利用して色々な期待を寄せることができると思っているウヨクな人もいるかもしれない。それは日本だけではなく、踊らされる日中関係を期待して漁夫の利を得られる国の人達も同じ気持ちであろう。

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Author:越後屋太兵衛
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最近、政治不満解消型ブログ化してきてしまい、他の方が読むとストレスがたまるかもしれませんので注意。

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