太兵衛のアンニュイな生活
とかくこの世は『太兵衛に武兵衛(多勢に無勢)』、「越後屋、お主も悪(わる)よのぅ」なんて出来事ばかりで、嗚呼..アンニュイな日々を送りたい。

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誘惑と幻滅

直に告白すると私はかつて小泉さんの熱心な支持者の一人であった。彼が自民党をぶっ壊すと述べ田中真紀子さんなどがいた本当に最初の頃の話である。集会では見も知らぬ人と顔を見合わせては、異様な熱気と見たこともないような聴衆の多さに感動したものだ。だがその幻想はすぐに崩れ去った。支持した以上は私自身にも責任がある。

 私は先に日本の政治も政策本位になりつつあると書いたが、実はこれはかなり希望的・楽観的立場である。実際には政策論争は脇に置かれて、中身のない「宣伝」とイメージ戦略の方が重要になってきている。これは日本だけではなく米国も同じ傾向にあるようだ。なぜなのだろうか。

 まずはとりあえず、そうした政策本位を前提に小選挙区制を考えてみると、個々の政策論点がハッキリ示されることによって、○×型の政治スタイルが定着するようになりつつあるように思える。これは1か0か二極化されやすいネットとも親和性が高いのでネットの影響は大きいわけだ。
ところがこれには問題が一つあって、例えばある選挙区で対立候補がお互いに○の立場と×の立場に分かれて論争すればよいが、共に○や×の場合には相乗的に○(×)で競い合うことで偏りがある政策が広がりやすい。
さらに、昨今のマスメディアは以前にも書いたように関心の流れに沿う情報しか提供しなくなりつつあるので、煽ることはあっても警鐘を鳴らすことがない可能性もある。

 以前の中(大)選挙区制の場合は大票田を中心に利益者団体の足場を固めればある程度の計算が可能なこともあって、実際の候補者の資質や個性はさほど重要ではなかった。派閥重鎮の意向に従って右へ倣えと数の力で押し切る政治であったから、派閥長の意向が何ごとにも中心であった。それに比べ本来ならば、小選挙区制は政党による政策論争が争点となりやすいために政治家個々の能力や資質が重要になるはずだった。
 ところが実際には何が起こっているかというと、かえって二大政党の傾向が強まるほど党レベルで数による支配が決定的になってしまい、もはや政策協議よりも政策遂行能力が問われるケースが増えて一人歩きする結果になった。選挙でも政策立案能力ではなく政策実行力に関心が向くようになり、議論より何かやってくれそうな人物を求めるようになった。
また圧力・利益者団体の代わりに不特定多数の無党派層が増えて、政策を認知してもらいアナウンスできる「顔」が党として求められるようになった。
それにより政治家としての資質や能力というのは、実行力はそう簡単に分かるものではないだけに、パーソナリティや個性などが目立つ人物がもてはやされる傾向になった。それにメディアの露出度が加わって、政治家は庶民的な親しみやすさを演出できる人物を競うようになった。もちろんさわやかイメージで、汚職政治を連想させる従来タイプの垢まみれ政治家は嫌われるようになる。
それに代わる基準がない以上は今後も似たような傾向が続くだろう。ただし昔からの行政出身の肩書きが失われたわけではない。大方の党が推薦する人物の傾向は変わらないし、選挙区地盤では二世議員や有力者の支持が通用しないわけでもない。むしろ無党派層に依拠する議員は不安定な戦いを強いられる為に、より目立つ行動や迎合的な振る舞いで有権者の顔色を伺わなくてはならない。芸人顔負けである。

今の政治は政策本位というよりも現実社会から乖離しているのが実情で、パフォーマンスや人気取りで不満そらしに熱が帯びている。その間にも日本は徐々に傾き危機は深刻なる一方である。そのツケはいずれ国民が詰め腹を切らされる形の繰り返しである。庶民の生活は苦しいまま何も変わらないと諦め、精神論の摩り替えでうやむやにされる社会のままでは悪化の一歩をたどるだけだと私は思う。
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最近、政治不満解消型ブログ化してきてしまい、他の方が読むとストレスがたまるかもしれませんので注意。

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