太兵衛のアンニュイな生活
とかくこの世は『太兵衛に武兵衛(多勢に無勢)』、「越後屋、お主も悪(わる)よのぅ」なんて出来事ばかりで、嗚呼..アンニュイな日々を送りたい。

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ダルフール紛争について

ダルフール紛争について自分なりにまとめておく。ここも資源をめぐる大国の利害が画策して、日本では欧米が偉そうに言えることではないという冷ややかな意見も一部あるようだ。一方では中国が関係しているということからウヨク系サイトを中心に関心が高い。海外では非常に関心が高く、欧米では中国の武器売却をめぐり非難が高まり一部オリンピック・ボイコットを主張する向きもある。
また人権保護や人道支援を行っているサイトでも詳しい情報が載っている。スーダンの内戦ということで民族紛争でのジェノサイド(虐殺)や民族浄化(レイプ)が行われた話など、現状と背景となる論点を幾つか整理してみた。



現状について:
昨年5月に和平協定が調印されたものの、分裂したグループ対立が激化して局所的に戦闘が激しくなりつつある。状況は安定しているとはいえず複雑化する様相を呈しているが、最新の情勢では明るさもみえる(下記記事参照)。



背景となる論点:
1.アラブ系民族と非アラブ系民族という民族紛争
2.石油や資源をめぐり武器売却を含む武器大国の思惑と欧米の動き
3.水資源など環境破壊(気候変動以外も含む)による経済的損失


1.もともとフール人を中心とするアフリカ系非アラブ諸民族とアラブ系のバッカーラ人の対立で(いずれもイスラム教系)、争いは以前からあったという。経済的にはかって奴隷貿易で覇権をめぐったこともある。冷戦下で軍事政権(アラブ系)による和平合意がなされた一時期もあったものの、傾向としては民族対立による紛争が絶えない地域でもあった。
現在の紛争の直接のきっかけは2003年からだが、それ以前からも散発的にジャンジャウィード(アラブ系民兵)による襲撃があったようだ。2003年にジャンジャウィードがスーダン政府からの援助を受けて紛争が激化、互いに虐殺は行われていたものの、力でジャンジャウィードが優勢、圧倒的な武力を背景に非アラブ系民族の大量虐殺・レイプが行われていると欧米メディアを中心に報じた。国連報告では「ジェノサイドの意図」については保留された。


2.石油をめぐり中国がアフリカ資源外交でスーダン政府に太いパイプを持っている。事実上石油の見返りに大量の武器を売却、スーダン政府が反政府側弾圧の為にジャンジャウィードを支援しているため国際世論の非難が高まった。米国では中国非難の上院決議、フランスではオリンピックをボイコットする動きもあった。オリンピック顧問の一人でもあるスピルバーグ氏が中国に書簡を送るなど、各界の有名人も中国の及び腰を厳しく非難している。国際的圧力が功を奏して遅きに失した中国が特使を派遣、表面的には昨年の和平合意に至っているが、状況は細分化されて散発的にというものの激しく戦闘は続いている。


3.もともと牧羊を中心とするアラブ系住民と農耕を中心とする非アラブ系住民との間で水資源をめぐる対立があったようだ。今回の国連環境計画の報告は気候変動がさらに輪をかけていることを示唆して、いずれも根本的な解決策を巡る必要があるとされる。一方で経済的には他に石油資源の配分をめぐる民族対立が背景にあるともされている。また欧米が激しく反発する背景には、石油資本が紛争を機に撤退して中国などが参入したことに対する反発もあるのではないかと一部で揶揄されている。


日本の対応
安倍首相はダルフール紛争に関し「援助の仕方を考えなければいけない」としている。オリンピック開催拒否については「スポーツと政治は切り離して対応する」としている。



中国とロシア製武器が大量に入っていることから、特に中国との関連では非難は当然のことと思う。ウヨク系サイトではあたかも中国人が殺しまわってでもいるかのような印象があるが、石油代金や自由な資金援助にスーダン政府が安い中国・ロシア製武器購入に飛びついたのが真相。ただし大量殺戮が行なわれている時点で中国が厳しい対応を取れば事情は異なってきたことだろう。その点では厳しく非難されるのは当然だと思う。
ただ冷ややかな意見もあるのは石油の匂いがするところに人権問題が発生するからで、イラクと同じような結論に至らないように注意する必要がある。ソマリアをみても介入は大規模な戦闘を発生させかねない。特にスーダン政府が内戦に対する内政干渉と厳しい対応をしている中では出来ることは限られているだろう。私は下記の国境なき医師団の見方が正しいだろうと思っている。
日本政府の対応は今のところ冷静で私は評価しているところもある。ただアフリカ紛争に関するPKO派遣に関しては、一昔前までは外務省が積極的で防衛庁(省)が消極的と言われていた。派遣するとすれば戦闘による戦死者を覚悟する必要があるのではないかと思う。そのような危険な地域に派遣すべきなのかどうか国民が関心を持つ必要がある。


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ダルフール・スーダン内戦関連


スーダン・ダルフール地方:「正しい問い、誤った答え」プログラム副管理者へのインタビュー (国境なき医師団)
http://www.msf.or.jp/2007/04/23/5778/post_80.php
(ただし現地で活動している以上、多少は割り引いて考える必要もあるだろう)


スーダン内戦 ダルフール緊急事態 (国境なき医師団)
http://www.msf.or.jp/2004/12/01/4310/post_11.php


ダルフール紛争 (ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%AB%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%AB%E7%B4%9B%E4%BA%89


スーダンの経済 (ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%B3%E3%81%AE%E7%B5%8C%E6%B8%88


日本がPKO派遣を検討しているこの国は悲劇の国 スーダンってどんな国?基礎知識 (All About)
http://allabout.co.jp/career/politicsabc/closeup/CU20050221A/index.htm


スーダン・ダルフール情報 (unicef) 募金呼びかけ
http://www.unicef.or.jp/kinkyu/sudan/2007.htm



ダルフールを救え! ~戦争犯罪を許さない~ (アムネスティ日本事務所)
http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=503


"Sudan: arms continuing to fuel serious human rights violations in Darfur" (Amnesty International)
http://web.amnesty.org/library/index/engafr540192007


ダルフールの石油を巡る複雑事情 JANJAN
http://www.news.janjan.jp/world/0707/0707108814/1.php


米国がスーダンを制裁するのは「人道的介入」が理由ではない (途転の力学)
http://keyboo.at.webry.info/200705/article_25.html


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国連、ダルフールに部隊・安保理決議 [日経]:8/1
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070801AT2M0100801082007.html
ダルフール危機解決へ準備整う=反政府勢力の合意で-米特使 [時事]:8/8
http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_int&k=20070808013721a


 

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